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千賀健史 

まだらの犬

2023年11月25日(土)-12月3日(日)

​11:00 - 18:00(月)休

 

 

 

 

主催‧企画:ARTiX³

共催:一般社団法人日本国際文化芸術協会

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成]

©︎Kenji Chiga

幼い頃に犬を散歩に連れて行った記憶がある。

子供だった私の手を、大きなダルメシアンはぐいぐいと引っ張っていった。周りには何故か大人はおらず、1人で家の近所を犬と歩いた。

歩くたびにガタガタと音を鳴らすコンクリートの側溝の蓋。100mほど進んだところで犬は左手の藪に向かって突然走りだしてしまった。リードは手から離れ、あっという間に藪の中に消えた。大変な事になったと焦る私は、しかしどうすることもできずに犬の名前を呼んだ。

 

「……!!」

 

今となっては思い出せない、その名前を何度か呼んでいると、犬はゆっくりと藪から出てきた。ほっとして犬に駆け寄ると、その顔はパンパンに腫れ上がっている。藪の中で蜂の巣を突き、顔中を刺されてしまったのだ。その場で横たわる犬。駆け寄ってくる大人たち。そして犬は死んでしまった。

 

私は幼い頃の記憶をほとんど思い出せないが、この事はとても鮮明に覚えていて時折思い出してはリードを引っ張る犬の力強さや、草の匂い、ガタガタという音を今ここで体験しているように感じていた。そしてその度に、なぜこんなに大事な事を忘れて日々を過ごしてしまっていたのかと恥ずかしい思いがした。

 

ところが、ある日実家に帰った際に「そういえば昔犬飼ってたよね?」と両親に聞いたところ、「うちで犬を飼ったことはない」と父は答えた。

 

​——千賀健史

[ ワークショップ]

造る!フォトのストーリー with 千賀健史

 

自分が撮った写真をどのようなアレンジ、組み合わせでダミーブックにするのかを実践。

 

千賀健史はこれまで、目に見えない複雑な物語を多様な表現で可視化し、手製本という形で発表してきました。今回のワークショップでは、講師を務める千賀がこれまでの経験を活かし、技術的な面だけでなく表現についても、ダミーブック作成を通じて作品に合ったビジュアル表現を見つける為の第一歩を踏み出す手助けをします。

 

白い紙、針と糸を使い、手近な写真素材をダミーブックにすることに挑戦してみませんか?初心者から経験者まで幅広く参加可能ですが、すでに写真作品を持っている方、または写真がたくさんあるけれど、どういうふうに「作品」にしたらいいかと迷っている方は大歓迎です。

※参加者に当日持参してもらうもの:

① L判サイズに印刷した写真、最低30枚。各写真2枚ずつ。

② 筆記用具、針、糸。

** 両面テープ、ハサミ、定規、折へら、白い紙などは主催者が用意します。

 

※当日スケジュール:

14:00-14:40 自己紹介、パンフレット綴じx2

14:40-15:40 ダミーブックの制作

15:40-17:30 発表及び意見交換

開催日:2023年11月26日(日)

    14:00−17:30

 

会場:ARTiX³

 

対象:プロ·アマ問わず、写真や製本に興味のある方

  

定員:合計7名

 

参加費:3300円(材料費込·税込)

  • 要予約。当日現金でお支払い下さい。

 

申込み方法:

お申し込み方法: 電子メール、またはWeChatにて下記申込先までご連絡下さい。定員に達し次第受付終了いたします。

お申し込みの際は件名「千賀健史ワークショップ参加 」とし、お名前、ご連絡先(電話番号、WeChatのいずれか)を明記の上お申込み下さい。

 

[ 例 ]

件名:千賀健史ワークショップ参加

名前:根岸 三子

電話番号:03-6458-1868 / WeChat:JCA_Association

 

申込先: 

MAIL:info@jca3.art

WeChat:JCA_Association

WeChat:申込用QRコード 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ 申し込みのご注意 ]

 お電話でのお申し込みは受け付けておりませんのでご了承下さい。
■ 本文にはお名前、ご連絡先を明記下さい。
■ 会場観覧の場合、席に限りがございますので、キャンセルの場合にはお早めにご連絡頂きますようお願い致します。
■ お申し込みいただきましたら折り返し電子メール、またはWeChatでご連絡差し上げます。

■ ご記入いただいた個人情報は、上記の利用目的のみに使用し、第三者に提供することはございません。

[ アーティスト·トーク]

千賀健史x楊圓圓

ゲスト司会者

李佳

開催日:2023年12月9日(土)

    14:00−16:00

 

会場:ARTiX³

 

言語:日本語·中国語

 

定員:15名(会場観覧)

 

参加費:

会場観覧:1000 円(要予約/当日現金でお支払い下さい)

「JCA COMMUNITY」メンバー:無料(要予約)

 

申込み方法:

お申し込み方法: 電子メール、またはWeChatにて下記申込先までご連絡下さい。定員に達し次第受付終了いたします。

お申し込みの際は件名「アーティスト·トーク③参加 」とし、お名前、ご連絡先(電話番号、WeChatのいずれか)を明記の上お申込み下さい。

 

[ 例 ]

件名:アーティスト·トーク③

名前:根岸 三子

電話番号:03-6458-1868 / WeChat:JCA_Association

 

申込先: 

MAIL:info@jca3.art

WeChat:JCA_Association

WeChat:申込用QRコード 

 

 

[ 申し込みのご注意 ]

■ お電話でのお申し込みは受け付けておりませんのでご了承下さい。
■ 本文にはお名前、ご連絡先を明記下さい。
■ 会場観覧·参加の場合、席に限りがございますので、キャンセルの場合にはお早めにご連絡頂きますようお願い致します。
■ お申し込みいただきましたら折り返し電子メール、またはWeChatでご連絡差し上げます。

■ ご記入いただいた個人情報は、上記の利用目的のみに使用し、第三者に提供することはございません

[ ゲスト司会者]

 

李佳

北京在住のインディペンデント‧キュレーター、物書き。アート業界で10年以上の経験を持ち、ギャラリーペース北京の副ディレクター(2012-2015)、泰康スペースのシニアキュレーター(2015-2020)などを経て独立。近年キュレーションした展覧会は、「Walking Guidance」(ロング‧マーチ、北京、2023年)、「Spatial Triad @第1回クラウド彫刻学術企画展」(松美術館、北京、2023年)、「張曉剛:蜉蝣」(龍美術館、上海、2023年)、「Meet You at the Corner! ——Dangxia Young Artist Award 2022 」(Dangxia Art Space、北京、2022年)、「In the midst of it all 」(金鷹美術館、南京、2021年)、「Hometown Series No.1: Hai Bo’s Northland 」(坪山美術館、深セン、2020年)、「飢餓地理」(泰康スペース、北京、2019年)、「Other Lives of the Alternative Spaces 」(泰康スペース、北京、2019年)、「Genders Engender 」(泰康スペース、北京、2018年)、「漂流」(Hyundai Motorstudio Beijing、北京、2018年)、「Day Light Pavilion Series 」シリーズ展など。

 

2017年、第1回Hyundai Blue Prize Creativity賞を受賞。2021年、アジアン‧カルチュラル‧カウンシル(ACC)のフェローシップに選ばれた。2022年から2023年、De Ying Foundation初代キュレーターを務めた。

 

李佳は『Artforum』、『LEAP』、『燃点』など、国内外のアート雑誌の常連寄稿者。アートレビューは『Artforum』、『ArtAsiaPacific』、『Flash Art』、『YISHU』などの国際的な雑誌に掲載。 北京大学法学部及び同大学中国経済研究センターを卒業、法学と経済学の学士号を取得。また北京大学芸術学院で美術史の修士号を取得​。

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