シベリアの記憶
Sha Lan
2024年8月17日(土)-8月25日(日)
11:00 - 18:00(火-日曜)月曜休館
©Sha Lan
「シベリアの記憶」は、Sha Lanが2009年からシベリアで2年以上生活し撮影した作品です。シベリアは古代ロシアの一部として、原生林、永久凍土、荒野で知られています。この広大な土地は自然の驚異であるだけでなく、人類の歴史と文化の交差点でもあります。作家リルケが言ったように、「古代ロシアは創世記のその日に留まっている。」シベリアはその未開発の原始的な姿で、世界の純粋な認識と生命への深い理解を象徴しています。
Sha Lanは写真と文章でこの曖昧な記憶を呼び起こします。11の時間帯、9998キロメートルを超え、アムール・コムソモリスクから中蒙国境、ウラジオストクで遠く北海道が視界に入り、バイカル湖からウラル山脈まで…。この土地でSha Lanは生活の様々な変化を経験しました。これらの経験が彼の生命に対する深い考察とシベリアに対する独特な感覚を形作りました。彼は自序でジュディス・バリントンの言葉を引用しています。「作家は困難な人生の節目を乗り越え、生きて自身の経験を語る。」
この旅の中で、作家はシベリアという魂の最終的な帰属地を目の当たりにし、多くの異なる顔に出会いました。歴史の物語の中でしばしば無視されがちな普通の人々で、彼らの記憶は真夜中の夢の中で何度も現れるものです。彼らの物語は、この静かな土地に深く根付いたシベリアの歴史の一部のように感じられます。そしてシベリアは地理的な辺境であるだけでなく、Sha Lanの長年にわたる精神的探求の終点でもあります。
[ 関連イベント]
アーティストトーク
Sha Lan(写真家)×新田樹(第47回木村伊兵衛写真賞受賞)
司会:陳雨心(東京藝術大学博士号取得)
「写真を超えて:自作と人生を語る」
シベリアとサハリンを舞台に、写真の枠を超えて独自の表現を展開してきた二人のアーティスト。各々の活動初期から、既存の写真の概念にとらわれず、多彩な人生を切り拓いてきました。今回のトークイベントでは、お互いの原点を振り返り、これまでの軌跡を紐解きながら、未来への展望について語り合います。
開催日:2024年8月24日(土)15:00~17:00(受付開始:14:30)
会場:东京都台東区根岸3-13-1 ARTiX³·2F
料金:無料
定員:15名
(事前予約不要、先着順でのご案内となります)
主催:ARTiX³
協力:一般社団法人日本国際文化芸術協会
アーティスト:
Sha Lan
写真家。中国写真家協会会員。
中国広州生まれ、現在は妻子と共に福岡に在住。
広州外国語大学東洋言語学部卒業。
清華大学農工商管理高級研修班修了。
個展
グロデコフ博物館
アムール共青城美術館
東京ARTiX3アートギャラリー
グループ展
上海美術館/中華芸術宮写真芸術展
ロシア・ハバロフスク白黒写真展
イタリア・ミラノ国際写真芸術展
日本・福岡第七回国際芸術展
受賞
『大衆写真』2012年度十佳写真家
サンクトペテルブルク国際写真コンテストドキュメンタリー写真専門部門第一位
福岡第七回芸術展国際芸術賞
コレクション
上海美術館/中華芸術宮
中国版画博物館
アムール共青城美術館
アメリカ、オーストラリア、日本の個人コレクター
執筆編集
『人間性の名のもとに』写真集
『シベリアの記憶』写真回顧録
報道
『上海写真』、『大衆写真』、『中国写真』;『極東太平洋星報』、『極東PFNテレビ』